本を読むという行為とは、一生無縁だと思っていた私。
そんなある日、しが兄から一冊の本を勧められました。
東野圭吾の「時生」です。
この本をきっかけに、私の読書という引き出しが開いたのです。
目次
本を読むこと、5つのメリット
本を読むことの効果やメリットは、様々な媒体で紹介されています。
実際に、私も「読書・効果」や「読書・メリット」などで調べた経験があります。
目を通すと、どれも納得できるものばかり。
この5つのメリットは、入院生活を送る上で私が感じたことです。
- 時間つぶし
- 現実逃避
- 考えに幅と余裕が出る
- ストレス発散
- ポジティブになれる
解説には、根拠が無いものも含まれますが、参考までにみてもらえればと思います。
1、時間つぶし
読書を始めたころ、しがは骨髄移植直前で無菌室での生活を送っていました。
骨髄移植を始める前は、体調もよかったのですがやはり次第に体調を崩していき日中でも眠っている時間が多くなりました。
「ヒマだな・・・」
そんな時はミステリー小説!
ミステリーなら、物語の展開が気になって疲れるまで読み続けることが出来ました。
気づくと、あっという間に時間が経過。
2、現実逃避
談話室で本を読んでいた時に、患者さんご家族から声をかけられました。
「私も読書が趣味なの」
その人が言うには本を読みたい時にはタイミングがあって、そのタイミングは“現実逃避したい時”なんだそう。
確かに、今はやらなきゃいけないことがある時に限って本が読みたくなることってあります。
本を読んでいる間は物語の世界に入り込んでいるし目の前の事から少し離れることができるので本を読んでいる間は心穏やかなのも確かです。
治療経過や家族への報告などが億劫だったりしたのかな・・・?
3、考えに幅と余裕ができる
本を読んでいると、「こんな考え方」や「こんな行動の仕方」「こんなモノの伝え方」「こんな気持ちの持ち方」など色々な思考を取り入れることが出来ます。
それだけでも、自分の気持ちや考え方に幅を持たせることが出来ちゃうから不思議です。
例えば、“いいな”と思った登場人物が居て、その人物ならどう考えるかな?と思考を巡らせるだけで問題を解決出来たり。
何がいいかって、喧嘩を回避出来ます。
しがのわがままや、横柄な態度に対しても冷静に対応出来たり(笑)
4、ストレス発散
1つの物語を読み終えた時、凄まじいスッキリ感があります。
このスッキリで、心に溜まったモヤモヤや暗い気持ちを一緒に発散出来ます。
「あ〜スッキリ!(ッド‼︎‼︎)」
といった感じでしょうか。
5、ポジティブになれる
これはもう、色々なメリットが相乗してポジティブになれるんだと思います。
ストレス発散もされ、心に余裕が出来て、「よし!」と気持ちをリセットします。
ミステリーでもアニメでも、どんな物語でも読めばそれだけ教養が身につきます。
気持ちの伝え方、文章の書き方、考えのまとめ方、表現力が豊かになれば、相手とコミュニケーションを取るのも楽になりますよ。
ハマったのはミステリー
もともと、推理物語が好きでした。
2時間ドラマやアニメ、映画なども好んで見るのは推理・探偵もの。
特に、物語のさいごにどんでん返しがあるお話が大好きで、物語の最後の方までくると寝る間も惜しんで読み耽りました。
「あれ!こんな時間(汗)」
とびっくりした事もたくさんあります。
読み終えた時は、事件と一緒に様々な気持ちの問題も解決していたりして(笑)
さっぱりした気持ちで「よし!」と再スタートが切れるのです。
オススメのミステリー小説3編
読書家というには、まだまだですが・・・。
私が読んだ中でも面白かったミステリー小説をご紹介します。
病院の図書館でも見つけることが出来そうなくらい有名な本ばかりなので、気が向いたら探してみてください。
<綾辻行人「十角館の殺人」>
綾辻行人さんの館シリーズ。
中でも十角館の殺人は、ミステリー小説愛好家の中では知らない人は居ない程有名な作品です。
<歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」>
タイトルがステキですよね。
最後のどんでん返しが強烈!
なのに美しい、そんな風に感じます。
<筒井康隆「ロートレック荘事件」>
ミステリー小説の中でも、内容が短いタイプなので読みやすいです。
ミステリー小説以外なら
ミステリーは、どんでん返しが面白い反面、殺人事件や心が暗くなるような心理描写もあります。
本を読むことにハマった私は、ミステリー以外の本も読んでいます。
こちらでは、ミステリー以外の小説や本を紹介しているので興味があれば除いてみてくださいね。
さいごに・・・
しがの調子が悪い時、本当に時間を持て余しました。
それでも、目が覚めた時に家族がいるのと居ないのとでは患者さんの気持ちが違いますよね。
やっぱり、誰かが居てくれた方が嬉しいですよね。
付き添いは、暇な時間との勝負なところもあるけれど、ぜひ読書をして時間の悩みが解決されたらと思います。
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